震災法律相談Q&A

2011年3月11日に起きた地震や津波に遭われた方々の力になれればと思います(弁護士法人杜協同)

行き場所のないペット

Q:70歳になる私は12歳の柴犬と一緒に暮らしていました。

 地震で避難所生活なのですが、動物嫌いの人もいるので、犬は避難所の中では肩身の狭い思いです。

 何とかなりませんか。

A:今回のような未曾有の大災害の中では、ペットより人を救うのが先ではないかという考え方があるのはやむを得ないところです。

 しかしながら、ペットを「家族の一員」と思って暮らしている方はたくさんいらっしゃいます。

 ペットを守るために周りの方の理解を得ようと多くの方が頑張っています。

 その結果、自治体によっては避難所にペットと一緒にいられるスペースを確保する動きも見られるようになりました。

 新聞等でもペットと一緒に避難所生活を送る姿が紹介されています。

 

Q:ペットも人間と一緒に被災したと言ってよい状況だと思いますが、行政は何をしてくれるのでしょうか。

A:例えば、仙台市では市の動物管理センターと獣医師会及びボランティア団体と提携して「動物救護対策臨時本部」を立ち上げました。動物愛護法の精神を具体化したものです。

 

Q:その対策臨時本部はどのような活動をしているのですか。

 私は腎臓が悪くて定期的に透析を受ける必要があるのですが、その間預かってもらうということはできるのでしょうか。

A:様々な対活動を行っています。透析の間の一時預かりも対応してもらえます。

 次に対策臨時本部が予定している活動を紹介しましょう。
  ・ ペットの具合が悪ければ、診察の可能な動物病院の情報を提供しています。
  ・ 被災した飼い主不明のペットを動物病院で無償で預かり、診察しています。
  ・ ペットと同行避難している避難所にペットフードやシーツなどの支援物資を配付しています。
  ・ 被災して飼い主とはぐれたペットをホームページで情報提供しています。
  ・ 飼い主の見つからないペットの新しい飼い主を探しています。

 

Q:本当に幅広い活動が予定されているのですね。お話しを聞いて元気が出てきました。

A:核家族化が進む中で、ペットの持つ重要性が社会的にも認められてきた結果でしょう。

 但し、ペットを含めた場合、限られた資源を分け合うことになりますし、人によっては様々な感覚があることも事実ですので、周りの人とお互いに理解し合っていけるための努力が必要ですね。

 

(関弁連編集の「Q&A 災害時の法律実務ハンドブック」(新日本法規)及び近弁連編集の「地震に伴う法律問題Q&A」(商事法務研究会)を基にして、解りやすく説明しました。)