震災法律相談Q&A

2011年3月11日に起きた地震や津波に遭われた方々の力になれればと思います(弁護士法人杜協同)

取引上の問題

原発による避難区域での建物建築

Q:建設会社を経営しています。 大震災前に請負契約を締結して、着工するばかりになっていた工事現場が福島第1原発から半径20キロメートル内の場所にあります。 工事は中止しているのですが、今後契約はどうなるのでしょうか。 なお当社の契約書は民間(旧…

納入前の商品の損壊

Q:取引先との間で、業務用のエアコン5台を買い受ける契約を締結していました。 ところが、今回の震災後、取引先から「地震で倉庫にあったエアコンがすべて損壊し、納品できなくなった。申し訳ないが今回の取引はなかったことにして欲しい。」旨の話をされ…

悪質なリフォーム業者

Q:家の屋根が大きく壊れたのですが、リフォーム業者がきて、補助金も出るからと強くリフォームを勧められて120万円で契約してしまいました。 後から相場の3倍もの不当に高額であることが判明したのですが、どうすればよいのですか 。 A:大きな震災の後では…

請負における工期及び代金の変更の可否

Q:建設会社を経営しています。 今回の震災で、建築資材が入ってこなくなり、工事に携わる人の確保も難しくなり、工期が大幅に伸びそうです。 違約金が発生しますか。 A:請負工事の場合にはほとんどが契約書を締結しているはずです。 最も多く用いられてい…

貨物運送の問題

Q:私は小さな運送会社を経営しています。 今回の地震の際も1台のトラックの行き先が津波によって道が分断されてしまいました。 回り道は山沿いで危険です。どうすべきでしたか。 A:運送契約は荷物を目的地まで届ける内容ですが、今回の地震のような場合は…

預金通帳・キャッシュカードの紛失

Q:今回の地震では荷物を持ち出すいとまもなく、身体一つで家から逃げましたが、家は地震後の火災で焼失してしまいました。 預金を下ろそうと思うのですが、通帳もカードもありません。 A:金融機関は普段は預金の払い戻しについて、預金者との同一性を厳密…

建築中の建物

Q:私は小さな建設会社を経営していますが、今回の地震で注文住宅が建築途中で全壊してしまいました。私の会社の費用で再築する必要があるのでしょうか。 A:民法上の原則からすると、請負契約は仕事を完成させるのが契約の基本的な内容ですから(民法632…

手形・手形帳の流失

Q:今回の地震による津波で、取引先から受け取っていた手形がどこかに流されてしまいました。どうしたら良いでしょうか。 A:手形金の支払いを受けるためには、現に手形を所持しており、支払いと引換に手形を振出人に交付することが必要です。 このことは…

倉庫に保管中の商品の散失

Q:倉庫会社を営んでいますが、今回の地震による津波で保管していた商品が全て駄目になりました。私の会社が責任を負う必要がありますか。 A:契約書が交わされていたかどうかで違ってきます。 契約書が無かった場合には、商法617条により倉庫業者が保管に…